今回は麻雀の禁じ牌
   である包牌について
   お話をしていきます
   
   
   
  
  




★ 包 牌 ★

■責任払い
囲碁や将棋に禁じ手がある様に
麻雀にも、やはり禁じ手の様な物があります。
麻雀の禁じ手は捨て牌について設けられています。

ある種の牌を場にさらしている人がいて
その人に対して、こういう牌を与えたら
必ず五翻以上の上がりになると言う事がわかってしまう
という場合があります。

放銃(ロンされる)と、放銃者の一人払いになってしまいますが
ツモ上がりは皆が負担して支払いをしなければいけません。

そこで大きな手の上がりには、放銃牌だけを押さえても
見え透いた無理な牌を与えて聴牌を助長する人が居たのでは
苦労して捨て牌をセーブした人達は
苦労するだけ損している事になってしまいます。。
そこで、せめて分かりきった牌だけは制限しよう
もし、この制限を犯す人があれば、ツモ上がりされても
放銃時のように、その人の責任払いにしようというのが
この禁じ手の意味になります。

この様な時の禁じ牌を「包牌」(パウ)と呼びます。

○混一色の包牌
混一色には次の2通りの場合があります。

  

1)東風の場で親が上記の様な牌をさらしている場合
三元牌1組・ダブル風牌1組・数牌の刻子or順子or槓子
包牌は、同色の数牌と全ての字牌となります。

もちろん4組の面子をさらせば単騎待ちになり
そして上がったのが他の数牌で混一色の対々和という5翻
だと、これは4組目の牌を与えた人の責任にはなりません。
同じ5翻ですが対々和は予測できない為です。

4組さらしの単騎に放銃した人がいた場合
その責任は放銃者にあります。
放銃でも混一色は限られた牌であるから
避けようと思えば避けられる捨て牌だからです。

  

2)2組の三元牌とある色の数牌が場にさらされて
その人の門風が連風牌の場合
その連風牌が包牌となります。

この連風牌もポンをして混一色で上がられると
この連風牌の牌を捨てた人の責任払いとなります。

この場合も上がりが混一色になっていなれば
責任払いを問われません。

似たケースで三元牌を2色と連風牌をポンした人が居て
これに数牌を与えてさらさせたとしても
この数牌は予測不能ですので責任は取られません。


■清一色の包牌
同じ種類の牌で、できた順子や刻子だけを3組
されしている人がいる場合
包牌・・・同種の牌

4組さらしで放銃された人がいた場合は
問われません。


■大三元の包牌
三元牌の内、2種類をポン・カンで
さらしている人がいる場合
包牌・・・残りの一種類の三元牌

この場合はロンで上がられた人がいても
3組目の三元牌を鳴かれた人の責任払いとなります。


■三元牌の包牌
三元牌の内、2種類をさらしている人がいる場合
包牌・・・残り1種類の三元牌

この場合、ロンで上がられた人がいても
3つ目の三元牌をポンされた人の責任払いとなります。


■四喜和の包牌
風牌の内、2種類をさらしている人がいる場合
包牌・・・残る2種類の風牌

3種類さらしている人に4つ目の風牌を
ポンされた人が居た場合は、その人の責任払いとなります。


■混老頭・清老頭の包牌
1)さらしている刻子が老頭牌だけの場合
包牌・・・老頭牌と翻牌

2)さらした刻子が老頭牌と字牌の場合
包牌・・・字牌が翻牌の場合:公九牌全て
包牌・・・字牌が翻牌でない場合:翻牌


包牌による責任払いは
ロンの場合は、当り牌を捨てた人と折半
ツモの場合は、包牌を捨てた人が全て
負担するのが一般的にとなっています。

包牌というのは予測可能な訳で、その後に予測不能の当り牌を
放銃してしまった人だけに全て支払わせるのは
不合理な事だと思います。
この包牌のルールは取り入れられない場合もありますので
ゲームを始める前に確認しておくのがいいでしょう。


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