今回はしばり、二ゾロ
   加符についてお話を
   していきます
   
   
   
  
  




★ しばり・二ゾロ・加符 ★


■しばり
前回までの役のお話で麻雀の役には
一翻から役満まで点数に大きな開きがある事は
お判り頂けたと思います。

この様な役が無い形で上がる事を「素上がり」と言い
素上がりで良ければ雀頭と4つの面子を作るだけという
単純なゲームになってしまいます。

また麻雀は一番最初の人が上がると
他にどれだけ大きな役を揃えていた人がいても
一局終了と言う事になってしまいます。

麻雀を始めた頃は、上がるだけで精一杯で
早く上がる事を考えるだけでも楽しいですが
慣れていく度に、難しい役で上がる喜びや
その過程でのツモ牌予想の難しさ
願った牌を手に入れた時の嬉しさ
期待外れで次の順番を待つ焦りこういったものが
とても大きな物となっていきます。

麻雀が早い者勝ちだけのゲームだったら
誰も大きな役を作らず、即上がる事だけを考え
素上がりで上がるだけのゲームになってしまい
他の大きな麻雀の喜びを知らずにいる事に
なってしまいます。

そこで麻雀には
最低一翻の役が無ければ和了できないといった
「一翻しばり」という原則的ルールがあります。

ここで誤解しやすいのが
上がりの点数の一翻と言う事ではなく
あくまで一翻役が無ければ上がれないという事です。

例えば、ドラ牌などは上がれば一枚一翻ですが
これは牌数があると言うだけで
役になっていませんので上がる資格がありません。
ただ翻牌の刻子による翻数は認められています。

一翻しばりのルールは
麻雀をより面白い物へと昇華させています。

※あり・ありと呼ばれるルールで「後付けあり」の
の場合は上がった状態で一翻役あれば認められます。


■二ゾロ
最初、麻雀に花札の大場、小場というルールが
取入られた所から、このルールが発祥しました。

取り入れられた始め頃は、開門を決める際に
振ったサイコロの合計の目が奇数ならば、通常の支払いをする。
偶数ならば、上がりに一翻を余計に追加して支払う。
又、サイコロの目がゾロ目であった場合は
上がりに二翻を追加して支払いをするといったルールでした。

それからサイコロの目などに関係なく
上がった人の点数に二翻を追加して支払うといった
ルールになって定着しました。
このルールを「二ゾロ」(リャンゾロ)と言います。


■連荘積み符(レンチャン)
親が続けて上がる事を連荘と言いました。
連荘が一回あると、一本場といって
親はその印に100点棒を自分の右上に置いておきます。
二回目の連荘になると、二本場といって二本の100点棒を
置いておきます。

ツモ上がりが出れば、各人が支払い分に積み符を加えて支払い
ロン上がりになれば、当てられた人が三人分支払います。
一本場300点の計算になるので五本場ともなれば
1500点もの余分な点の出入りとなります。


■聴牌賀符
北家が最後の海底牌を打ち
誰も上がる人なく平局となった場合
聴牌していない人が聴牌している人へ
支払う賀符の事を言います。

通常場に3000点つけてあるので
一人だけ聴牌の場合は他の人が1000点ずつ
二人が聴牌の場合は他の人が1500点ずつ支払います。

また「ノーテン親流れ」という
平局になった際に親が聴牌していない場合は
連荘できないというルールがあります。

この場合次の親は二本場より開始されます。


←第20回へ  HOME  第22回へ→

メールお問合せ先: walasoul@ybb.ne.jp
Copyright (C) 2005 愛雀荘 All rights reserved.